この道より

この道より…

子どもの頃、実家で二間つづきの和室、座敷で寝転んでいると、長押(鴨居の上)に額が飾ってありました。

この道より 我を生かす道なし この道を歩く

武者小路実篤のこの言葉が書いてある額が、当時、私を覗き込む様に飾ってありました。

何度となく眺めたその言葉

夏休みで手持ち無沙汰な時だったり、体操のマネ事をして仰向けになった時、新年会でワサワサしている時などにふと眺めていました。(当時は、我を生かす道って?)

 

武者小路実篤と言えば、受験勉強で一度は目にした文学者ですが、一度も本を読むことはなし…

今の時代、インターネットですぐに調べられるのが良い!

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、毛呂山町に武者小路実篤の美術館があるのです。ビックリ❗️

「新しき村」に。

そこは、実篤が大正7年に理想とした生活様式を作って、実篤も何年か住んでいました。

大きな道からこの看板を左に入って500mくらい

みんなで共同生活を送りつつ、自己の理想と他人に干渉されない、しないという独自文化村(エリア)です。

自給自足に近い生活は決して楽ではなく、当初は「村外会員」からの補助を受けながらだったそうです。現在も何人かの方が生活されていて、訪問して自転車を降りてから美術館へ行く間に何人かと挨拶を交わしました。村内の方かどうかは定かではありませんが…

入り口 なかなか凝ってます

美術館の横には売店、食堂があり昭和中期にタイムスリップしたかの様で、美術館も時代にさらされ古さは否めませんが、こうしてブログに書きたくなる印象に残った次第です。

自転車で片道1時間半。車で1時間くらい?桶川泉一丁目から33キロでした。

美術館や売店エリアの写真撮るの忘れました💦 エリア内の紅梅です

因みに、坂本龍馬も似た様な言葉を…

人は何と言えども 我がゆく道は 我のみぞ知る

脱藩し江戸から土佐に向けて幕末の揺れ動いていく世間を背に、乙女姉さんへ手紙で書いた言葉です。「龍馬がゆく」より

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