線虫がん検査

コマーシャルや他のメディアで臭いクンクン線虫検査がどうなのか?

ある患者Aさんがたまたまコレを受け、E判定(最もリスクが高い)が出た

慌てたAさんはPET検査を受け、何も無かったという結果でした…(本当に良かった!)

線虫がんリスク検査は郵便で簡単に検査が受けられ、なおかつ精度が高いというふれ込み

私も高判定の場合には80%位の陽性率という漠然とした認識でしたがー

どうやら結構前から疑問視している先生は多かった様です(^)

そして、疑問に思った数人が調査し「臨床核医学」という雑誌に報告、先月9月号に掲載された内容には

なんと、高リスクと判定が出てPET検査でがん陽性だった人は2%

えっ?  2%…80%じゃないの?

(PET検査はもちろん万能ではありませんが)  

もちろん「がん検査」と「がんリスク検査」は違う

がんリスク検査の多くは医師ではない基礎研究者が行い、玉石混合で未承認のものが多いので、殆どが自由診療となります。線虫検査も東京大学理学部出身の研究者だそうです

先のAさんもPET検査に何万円もかかっています

もしかしたらお金よりも多大な不安が多い被っていた感が強いです

しかしながら、当てにならないと考えるか、これから数年または何十年後にはがんが見つかると考えるか

そういえば約半分の人は一生に一度以上がんにかかるらしいー超高齢化社会ー

今回は私も色々考えさせられる案件でした

前の記事

理想的な食事が…

次の記事

「やけど」もあり…?