疲労に臨む

疲労のメカニズムを先日のテレビとラジオで紹介されてました。慈恵医科大学の近藤一博先生を中心とした研究内容です。

10年位前ですが日本人に「あなたは疲れてますか?」の質問に、半数以上が疲れていると答えたそうです。

一方アメリカで同時期に同じ質問では、10%程度だったとか。

日本人は疲れている…

ちなみに「過労死」はアメリカでも、働き過ぎで亡くなると、[Karousi]と言うそうです。

 

疲れは2種類   疲労感    疲労

その2種類をある程度分けて考えないといけない様です。

栄養ドリンクなどで元気になるのは疲労感の除去で、一時的なものに過ぎないから本当の疲労回復にはなっていないらしい。

そういえば、今年のいつだったか、エナジードリンク類でしのぎ過ぎて過労死を起こしたニュースがありましたね。

あと、報酬が高いものには疲労感が出にくい。疲労は必ずあるのに…

僕もそうですが、出場したレース結果が良ければ疲れなんか全然ありません!😂

一度だけ表彰台にまぐれで上がった時や、学生時代のやっと出た自己ベスト更新では、嬉しさが疲れをはるかに追い越しているのを覚えています。

疲労感はしのげても、疲労は間違いなく身体に蓄積されていく事実は受け止めなければいけません。

疲労により「炎症性サイトカイン」という物質が、あらゆる臓器にタンパク質変性を起こさせる可能性があるというのです。

分かりやすい例として、風邪を引いてしまう、口内炎が出来るのがそれです。

で、今回は口内炎に近い、単純ヘルペス(口唇ヘルペス)の親戚の様な、ヒトヘルペスウィルス(HHV)を遺伝子レベルでその量を計り、疲労度に当てはめられるというのです。

現在はその量を計るには大掛かりな機械が必要なんだそうですが、将来的にはコンパクトにして簡単に出来るよう研究が進んでいるんだとか。

実際に計ったその疲労度は、自分で感じている疲労感とその数値が一致しているのが望ましいとの事です。

どういうことかと言うと、アンケートなどの質問形式で自分は疲れていない方だと思って記入しても、HHVの値が高いと実際には身体はしっかり疲労を起こしているらしいので、どこかでブレーキ(休み)をかけないと、先ほどの炎症性サイトカインが全身のどこかに忍び寄ってくるというのです。

休養はとても大事という訳です。睡眠が重要だと言ってました。

お風呂も入り過ぎると疲労、運動も強度が高いともちろん疲労…

僕は体力を向上させる為(実際にはタイムを縮める為)に、練習を少しづつ追い込んでいましたが、やはりその加減(運動量)は大変難しいのが分かってきました。

自分にとって強度の高い運動の2~3日後に、口内炎が出現するのは分かっていましたし、そこで飲む飲料も糖質が高過ぎる(アクエリアスなど)と出るのは分かっていました。

運動強度が高かった後は魂が抜けたんじゃないかと思うほどの時もあって、運動した満足感があるのですが、やはりソコソコにした方がいいなと思うようになってきました。

そもそも運動で寿命が延びる!とその様な報告はあまり見かけませんが、適当な運動であれば病気の発症や認知症の発症予防になる報告はかなりあります。

さあ皆さん、超高齢化社会の一員として元気な身体を維持しましょう!

鍼灸は血行が良くなる旨の認識は皆さん思っているとは存じますが、それ以外に気の巡りを良くして自律神経を調節し、良い睡眠を促すのが最大の目的です。すると、今までにない回復力が生まれ、元気が維持できるようになって患っている疾患も良くなってくるのです。

今回は長い文章ですみませんでした。

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