書評 令和改元の舞台ウラ

世間が知る由もなかった水面下の内容を、極々少数で進められてきた元号改元。

そこには、いくつもの攻防と、主張が入り乱れたいわば『合作』かもしれない…

和文学と漢文学、保守派と政府事務方での攻防などが読み取れて面白い!

その中で特に黒衣(くろこ)の存在が大きいが、その存在はなかなかつかめなかった。ようやくキャッチした情報を元に少しずつ紐解かれていく様子はドキュメントドラマ化もあり得る内容で「NHKさんお願い!」と、手を合わせてしまうくらい。

それらの内容は極秘中の極秘。と、いうのは改元が進められるという作業が極秘。それはかなりの少数の人に限られた。その極秘内容を約7年半前、たったひとりで極秘「取材班」としてスタート。毎日新聞の政治部野口武則氏(現在はキャップ、桶川市出身)は、相当なプレッシャー(良い意味でも悪い意味でも)の中、7年半に及ぶ取材をいかにして展開させていったか…

待合室の本棚に置いておきますのでご覧になって下さい。お忙しい方は、118ページからのエピローグのみでも充分楽しめます。

PS;実はプロローグも面白いんです。菅官房長官が掲げた令和のあの額を掲げる練習を前夜にしていた⁈なんて😆